ケアンズでの子育て事情!

Research

人口約15万人のコンパクトシティ、ケアンズは観光と医療を主産業に、共働き世帯の比率が高い「働く親の街」でもあります。では実際、子どもの世話はどちらが担い、親はどのような働き方を選択しているのでしょうか。

子どもの世話は「母7:父3」が実態

AIFS(Australian Institute of Family Studies)の最新調査では、母が大半を担う家庭が約60%、父単独はわずか5%弱、残りの約35%がほぼ等分に分担という結果となっています。aifs.gov.au

また、予定調整や習い事の管理等(mental load)は、4分の3が母の担当という結果となっています。aifs.gov.au

母がフルタイム勤務になると父の育児割合は増えますが、専業主婦・短時間勤務の家庭ほど母の負担が偏る傾向が見えます。

親の就労と働き方

全国傾向

  • 15歳未満の子を持つカップル世帯の73%が両親とも就労となっています。
  • その内訳は、
    • 35%が双方フルタイム
    • 35%が「片方フル+片方パート」
    • 3%が双方パートという構成です。abs.gov.au
  • 非正規・短時間勤務を希望する理由は、母が「子の世話ができる勤務時間」(68%)、父は「柔軟な始業・終業」(48%)が最多となっています。abs.gov.au

ケアンズ固有データ

  • 2024年10月時点での労働参加率は66.6%、失業率3.4%と州内でも良好な結果となっています。qgso.qld.gov.au
  • 女性就業は観光・医療・教育関連が多く、シフト制やパート比率が州都ブリスベンより高いのが特徴です。

保育サービスと費用

項目平均参考
保育園(センター型)平均AU 121/日ケアンズ北エリア平均careforkids.com.au
大手(例:Goodstart)AU 144/日(0‑2歳)10時間セッション、2024年7月料金goodstart.org.au
週あたり利用時間27.1時間(全国平均)2023 Q3報告education.gov.au

政府のChild Care Subsidy(所得連動で最大90%補助)を適用すると、実質自己負担は約3〜5割まで圧縮されます。

育児と就労を支える制度

有給育児休業は2025年7月から最長24週間、父母間で柔軟にシェア可能となっています。servicesaustralia.gov.au

職場でも在宅勤務・フレックスタイムを法的に請求できる権利が拡充され、男女ともに利用が進んでいるようです。

日本との比較

テーマケアンズ/豪州日本
育児分担母主体6割、父主体僅少、3割が平等母主体が8割以上
保育費所得連動補助で実質3〜5割負担認可保育なら月上限約6万円前後
パート比率母のパート就労が構造的に高い専業主婦層が相対的に多い
育休制度最長24週・夫婦シェア必須枠あり最長2年・シェア枠は限定的
父の育休取得制度は整備も取得率約35%(子1歳時点の推計)育休取得率17.1%(2023厚労省)

まとめ

ケアンズの育児は「共働きが当たり前、とはいえ依然として母に偏りがち」という二面性を持ちます。日本よりは母の負担が抑えられていますが、依然、母の負担が大きい傾向があるようです

両親が対等に子どもと向き合う仕組みづくりが、ケアンズにおいても必要となるように思います。

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